生物多様性条約事務局からコミュニケが発信されました

~グリーンウェイブをはじめとした「生物多様性と子どもの森」キャンペーンへの応援メッセージが含まれています~

2012-01-16

 The Green Wave to support forest rehabilitation in the devastated region of Tohoku, Japan

Montreal, 16 January 2012
At the 13th edition of Eco Products 2011, an environmental exhibition that attracts 60,000 visitors a day, including children, and held in Tokyo in December 2011, the Executive Secretary of the Convention on Biological Diversity, Mr. Ahmed Djoghlaf, participated on 16 December in the launch of the new initiative, “The Green Wave for Supporting Reconstruction of Tsunami Stricken Tohoku Region”.
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http://www.cbd.int/doc/press/2012/pr-2012-01-16-GreenWave-en.pdf

コミュニケ(公式声明)
(※ 実行委員会仮訳)

子どもたちを含む1日6万人が来場した、第13回環境展示会エコプロダクツ2011(12月に東京で開催)において、16日、 国連生物多様性条約アフメッド・ジョグラフ事務局長[i]は 「東北復興支援グリーンウェーブ」のキックオフに立ち会いました。「プロジェクトD」と名付けられたこのプロジェクトは、日本全国1万人の子ども達を巻き込み、被災地で採取した種で苗木を育て、2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震及び津波によって被害を受けた東北地方40ヘクタールの森林復興を目的としています。
特にプロジェクトD(英名:Dream for a Devastated Region, together with the Dongri (acorns) project=「どんぐりプロジェクト」)は、どんぐりの苗木を植林するという実験的環境教育を 通じて、それぞれのセクターやグリーンウェーブグローバルキャンペーンの助言の下、子ども達による海岸林の復興を目的としています。

こ のプロジェクトは、公益社団法人国土緑化推進機構、財団法人日本環境協会、社団法人日本苗木協会、生物多様性と子どもの森キャンペーン実 行委員会を含む 様々な団体の連携協力プロジェクトです。また、公益財団法人オイスカを始めとする様々な団体の協力による広大なネットワークで、プロジェ クトDは日本にお ける新たな全国的運動へと展開する事が期待されます。

ドイツ・ボンで開催された生物多様性条約第9回締約国会議(COP9)の終了 間際の2008年5月に始 まったグリーンウェーブは、子ども達や青年を自然、また緑豊かな未来を共有し合う明日の市民として繋ぐ事を目的とし、70を超える国々から3,500以 上のグループの参加を得ています。近々、グリーンウェーブの親善大使であるカナダ人冒険家のジャン・ルミール氏が「地球のための1000日」と題して、3年間の船 による遠征を始めますが、この遠征は、国連「生物多様性の10年」(2011~2012年)の実施に大 きく貢献するものになります。

10年の計画の一つは(2011年12月17日に日本において公式開始)遅くとも2020年 までに、世界中の人々、特に青年や子ども達が生物多様性の価値に気づき、それを守っていくようになる事を確実にすることです。「プロジェ クトD」、「グリーンウェーブ」、そして「地球のための1000日」を通して、子 ども、青年、そしてその両親、教師、コニュニティが行動を起こし、変化を生みだしていく事、そして国際社会が打ち出した生物多様性関連の 目標に直接的に貢献する事が期待されます。
プロジェクトDを運営している中心団体の一つ である社団法人国土緑化推進機構は、2011年の国際森林年において、60年 以上にわたり全国で推進されている緑化推進基金を通じた地域レベルの活動を主導しました。梶谷辰哉専務理事は「国際森林年に関連する様々 なキャンペーン活 動で築き上げられた森林の重要性への気づきとそれに関する活動に参加しようという気持ちが、プロジェクトDの実施によってそれぞれの世代 に、特に子ども達 に広がって行く事を願ってやみません」とコメントしました。

生物多様性と子どもの森キャンペーン実行委員 会をリードする団体であるオイスカは、グリーンウェーブを長期に亘って支援しています。2011年 のグリーンウェーブには、13か国における105の オイスカ関連サイトで1万4千 人を超える子どもや大人が、環境教育プログラムである「子供の森」計画等を通じて参加しました。12月20日にはオイスカの事務局長である永石安明氏と、生物多様性条約のジョグラフ事務局長が ウェブテレビに出演し、2010年10月 に愛知県名古屋市で行われた生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)の終 了間際に調印された同事務局とオイスカとの基本協約書を背景に、「国連生物多様性の10年」 と「グリーンウェーブ」に関して一般からの質問に答えました。オイスカは2011年10月に、天皇皇后両陛下、野田佳彦首相の臨席の下、設立50周年記念行事を開催しました。

オ イスカと生物多様性条約の協働について、永石オイスカ事務局長は「グリーンウェーブは、子ども達が母なる地球を守るために行動すると言う 点において、私た ちが推進している『ふるさとづくり』運動と共通しています。さらにそれぞれの地域を超えて世界中の子ども達と繋がる手段となっています。 またプロジェクト Dによっては、3月11日 に起きた地震と津波の被害を受けた地域の人々とも心をともにできることを確信しています」とコメントしました。

ジョ グラフ事務局長は「何百も何千もの日本の子どもたちが、被災した東北地域の森林復興のためにプロジェクトDやグリーンウェーブの活動に参加 している姿は本当 に心に響きます。この活動はグリーンウェーブの精神を文字通り体現するもので、自然と調和した未来のため、この素晴らしい世代間また世代 を超えた運動を喜 んで支えたいと思います」と語りました。

[i] 2012年2月15日を以て任期終了。次期事務局長はブラジル出身のBraulio Ferreira de Souza Dias氏。